女性内科とは
- 女性内科は、女性特有とされる症状や病気を中心とした診療科になります。
- 月経(生理)の悩みをお持ちの方で婦人科受診を迷っている方、まずは内科でお話を伺い必要に応じて婦人科へご紹介させていただきます。更年期障害、自律神経失調症に対して、内科領域の他の疾患と鑑別します。
当診療科でよく見受けられる代表的な疾患・症状
- 月経痛
- 更年期障害
- 自律神経失調症
- 膀胱炎
- 貧血
のぼせ
入浴時に長湯してのぼせたという経験を持つ方もいるかもしれませんが、のぼせとは頭や顔に異常な熱感がある状態を言います。原因としては風邪やインフルエンザなどの感染症や高血圧で起きることもありますが、主に更年期の女性が閉経を迎え、そのことによって女性ホルモン(エストロゲン)が急激に減少したことで、自律神経のバランスが崩れることで起きることもあります(更年期障害)。そのほか、20~30代の女性に発症しやすいバセドウ病(甲状腺機能亢進症)の症状としてみられることもあります。
ほてり
のぼせと同様に異常な熱感を覚えますが、この場合はその症状が全身に現れます。ほてりに関しては、緊張や精神的なストレスが続くことで慢性的に起きたり、日焼けが原因となることもありますが、のぼせと同様に更年期障害、バセドウ病、高血圧といったものによる一症状としてみられることもあります。
イライラ感
何か症状があるわけでもないのに気持ちが昂ったり、イライラしている場合、自律神経の働きが不調になっていることが考えられます。この場合、ホルモンバランスの乱れがきっかけとなって起こることもあります。イライラ感は、更年期障害、不眠、バセドウ病をはじめとする甲状腺機能亢進症などの一症状としてみられることもあります。
不眠
不眠とは眠りたいのに眠れない症状(不眠症)のことで、そのタイプは主に4つ(入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害)に分類されています。最も多いタイプが入眠障害で、これは気になることやストレスなどによって眠りにつくのが困難になる状態(30分~1時間以上)です。一度眠い眠りにつくと朝まで眠れることが多いです。不眠症は睡眠障害のひとつで、寝不足になると日中の生活に支障が生じますので、安眠・快眠できていない場合は、一度ご相談ください。
生理痛(月経痛)
生理(月経)時に起きる痛みのことを言います。その原因は、子宮内膜から分泌されるプロスタグランジン(痛みを誘発する物質)が子宮の筋肉を収縮させ、子宮内で月経血を押し出すなどする際に起きると考えられています。なお痛みの程度は個人差があります。その痛みが日常生活に影響が及んでいる場合、月経困難症と診断されます。
貧血
ヘモグロビン(血中に含まれるたんぱく質の一種)が少ない状態となって、全身に十分な酸素が供給できなくなると貧血という状態になります。その際によくみられる症状は、めまい、立ちくらみ、動悸、息切れ、疲れやすいといったものです。原因としては、けがや病気によって血管が破れることで大量出血したことによる出血性貧血、鉄やビタミンなどの欠乏から起きる鉄欠乏性貧血、赤血球の生成が追いつかないことで貧血を起こす溶血性貧血などが考えられます。